『ブラッド・ミュージック』
“BLOOD MUSIC”
グレッグ・ベア 著
小川 隆 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF
企業で遺伝子工学の研究をするヴァージルは自分の白血球をいじり、知能を持った細胞を作り出した。しかしそれが企業にばれてしまう。哺乳類の遺伝子は実験が禁じられていたため、ヴァージルは企業を追放されてしまう。その細胞は破棄を命じられるが、ヴァージルは実験結果を無にすることを納得できず、その細胞を自分に注射する。
細胞を取り出す設備がある研究施設には再就職できず、そのまま日が過ぎてしまう。その細胞が生き延びられるとは思わなかった。
しかし、変化がヴァージルに起こりはじめる。徐々に、次第に急速に。ヌーサイトと名付けられた細胞による人類の変化が始まった。
一言感想:アメリカ崩壊!?
面白さ:☆☆☆
遺伝子の説明部分が詳しく書かれていますが全然理解できません。なのであらすじも微妙に間違ってるかもしれません。
基本的には人間が知性を持った細胞によって作り変えられる話です(多分)。「わかんないなぁ」という思いを引きずったまま読んでいってしまったので必要以上に難解なイメージがありました。しっかり理解して読めば☆一つ追加の面白さです。
さて、この作品は80年代の『幼年期の終り』と評された作品のようです。確かに向かう場所は似ていますが、アプローチの仕方やその原因は全く異なっています。抽象的ですが『幼年期の終り』が外に広がっているいるとすれば『ブラッド・ミュージック』は内に広がっています。
まぁ、『幼年期の終り』のような話を想像して読むといい意味で裏切られると思います。
テーマ : SF小説 - ジャンル : 本・雑誌